英単語の覚え方のコツはこの3つ:短期記憶→長期記憶・効果的な復習のタイミング・繰り返し!
1 短期記憶を長期記憶に
2 忘れそうになった時にもう一度!:効果的な復習のタイミング
3 繰り返しが最強!
●人間は忘れる生き物だ
●人間は繰り返す事によって忘れづらくなる
これを頭に叩き込みましょう。
人間は忘れる生き物:エビングハウスの忘却曲線:短期記憶を長期記憶に
まず、基本として、「人間は忘れやすい」という事を前提としましょう。
事実そうですので。
では、具体的にはどの程度忘れるかですが、各種研究で以下のように
言われています。「エビングハウスの忘却曲線」という有名な例です。
暗記しよう!と覚えた英単語や英熟語も、
1時間後には半分を忘れ、1日後には70%忘れるとされています。
ただし、逆に言うと、20%程度はずっと覚えているとも言えます。
覚えてすぐのもので、忘れやすい記憶を「短期記憶」と言います。
逆に、定着していつでも取り出せるものを「長期記憶」と言います。
【単語を覚える】ということは、いかに短期記憶を長期記憶に換えて
いくかということでもあります。
(関連記事)
記憶力を良くする5つの方法!脳と対話せよ!―「中学受験+塾なし」の勉強法!
(僕が運営する中学受験用のブログの記事です)
では、どうすれば良いのか?
効果的な復習のタイミングは?
いったん覚えた英語の単語(短期記憶)を忘れづらく(長期記憶に)する、
適切な復習のタイミングというものが分かっています。
こちらの図によれば、覚えたものを忘れないようにするには、
適切なタイミングでの復習が大事とされています。その通りだと思います。
つまり「短期記憶」を「長期記憶」にしていくには、要するに
効果的な英単語の覚え方は、
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・まず覚える
・1日後に10分間復習をする
・1週間後に5分復習をする
・30日後に2分~4分復習をする
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
事が短期記憶を長期記憶にする科学的な方法だという事になります。
もちろん、厳密にこの通りにする必要はありませんが、
間をあまり開けずに復習をする(繰り返す)
ことが大事だということですね。
これを英単語の暗記に置き換えると以下の事が言えます。
・100語や1000語を順番に覚えるのは非効率
・10‐20語程度を短期記憶から長期記憶にしていくのが良い
・復習のタイミングは「その日」「次の日」「1週間後」程度
一つの単語を
50%まで覚えて
→25%まで落ちる
→70%まで覚えて
→50%まで落ちる
→100%まで覚える
このイメージです。
要するに「短期間に繰り返す」事です。
繰り返しが最強!
これはよく知られていますが、
人間の脳は、繰り返す事によって、物事を覚えていきます。
逆に言うと、繰り返さないと、脳は「これは大事な情報ではないんだ」
と考えて、すぐに忘れてしまいます。
(再度逆に言うと)繰り返しやる(勉強する)事で、脳は「これは大事な
ことなんだ」と認識し、記憶が定着していきます。
「脳科学」という分野では、それを「維持リハーサル」「精緻化リハーサル」
と言うようです。
短期的に覚えたもの(英単語や熟語)を「精緻化」した
長期記憶にしていくには、定期的に繰り返し学習する
事が一番効率的です。
そういった意味では、「予習→授業→復習」という良く言われる
スタイルは科学的な裏付けがあるということになります。
(関連記事)
記憶力を良くする5つの方法!脳と対話せよ!―「中学受験+塾なし」の勉強法!
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まとめ
1 短期記憶を長期記憶に
2 忘れそうになった時にもう一度!:効果的な復習のタイミング
3 繰り返しが最強!
この話は、
暗記も技術・コツが大事
ということです。
気合と根性ももちろん大事ですが、それと、技術とコツが
重なると、一気に伸びます。