先に、東大推薦のまとめを。
●なんだかんだ言って、難関高校+共テ8割以上が多数派
●「地方」「女子」は有利:多様性(推薦の過半数が女子)
●共テ6割や英検2級で合格の例も:まああくまで例外
東大の推薦入試の基本は以下です。
| 東大推薦はいつから? | 2016年度 |
| 東大推薦の人数は? | 100人弱(各学部10人程度) |
| 東大の推薦の内容は? | 学校推薦型選抜のみ(指定校や総合型はなし) |
| 同じ高校からの推薦可能人数は? | 合計4名(男女各3名まで) |
| 東大推薦の選考方法は? | 書類審査・小論文・面接(口頭試問) |
| 東大推薦は学部・学科で選考? | 全学部で実施(文1~3,理1~3ではとらない) |
| 東大の推薦に共通テストは必要? | 必要。共テで8割程度が必須。 |
| 東大の推薦の倍率は? | (学部によるが)2倍~5倍くらい |
(関連記事)
2025年・東大の推薦合格・高校一覧:全学部!筑駒・桜蔭が0人?私立・国公立の割合は?
東大の推薦は「学校推薦型入試」(「指定校+総合型選抜」ではない)
東大の推薦は「学校型選抜」のみです。
いわゆる、指定校推薦や、総合型選抜での推薦入試は東大には存在しません。
(関連記事)
「学校推薦型+指定校推薦」と「総合型選抜(旧・AO入試)」の3つの違い
なお、現役の高校生だけでなく、制度上は浪人生も受験することはできますが、
ほとんどの合格者は現役の高校生です。
東大の推薦に必要なのは:書類選考+面接+共通テスト
| 第1次選考 | 提出書類・資料 |
| 第2次選考 | ・学部ごとの面接(グループディスカッション、小論文、個人面接、プレゼンテーションなど) ・大学入学共通テスト (法学部、経済学部、文学部、教育学部、教養学部:5教科8科目又は6教科8科目) (工学部、理学部、農学部、薬学部、医学部、教育学部、教養学部:5教科7科目) |
東大の推薦入試には、共通テストの点数で「8割」くらいが必須とされています。
実際の東大に推薦で合格した受験生の点数を見ると
・共テ9割くらいが多数派
・共テ8割であれば落とされない
・中には共テ6-7割で合格した例も
全体的な傾向としては、ハッキリと、勉強もできる子が東大の推薦で入学
しています。ただし、例外的に、「英検2級で受かった」とか「共テ6割台でも
受かった」という例は存在します。が、それはあくまでも例外で、そういった
学生は、それ以外の所で、凄い実績があったりします。
東大の推薦は「学部」で受ける:(入学後)「進振り」がない
東大の一般入試(一般選抜)は、いわゆる、
文1、文2、文3、理1、理2,理3
で受験をします。
ただし、東大の推薦入試は、学部・学科で選抜します。
東大に推薦で入学した学生は、一般選抜と同様に最初の2年間は教養学部に所属し、
後期課程は推薦入試で合格した学部に所属します。
いわゆる「進振り」がないという事ですね。
(「東大の進振り」とは、一般入試で入学した学生が1年半の教養課程(前期課程)で
幅広い科目を学んだ後、2年生の夏までに修得した成績(進振り点)を元に、
3年生からの専門課程(後期課程)に進む学部・学科(コース)を決めるシステム
のことです)
東大の推薦入試の学部ごとの具体的な募集人数は以下です。
| 学部 | 学科 | 募集人員 |
|---|---|---|
| 法学部 | 10人程度 | |
| 文学部 | 10人程度 | |
| 教養学部 | 5人程度 | |
| 理学部 | 10人程度 | |
| 薬学部 | 5人程度 | |
| 経済学部 | 10人程度 | |
| 教育学部 | 5人程度 | |
| 工学部 | 30人程度 | |
| 農学部 | 10人程度 | |
| 医学部 | 医学科 | 3人程度 |
| 健康総合科学科 | 2人程度 |
東大の推薦の倍率は?
| 学部 | 学科 | 2021年度入試倍率 | 2022年度入試倍率 |
|---|---|---|---|
| 法学部 | 2.4 | 3.0 | |
| 文学部 | 1.9 | 2.1 | |
| 教養学部 | 5.6 | 4.3 | |
| 理学部 | 3.2 | 2.5 | |
| 薬学部 | 4.5 | 3.0 | |
| 経済学部 | 2.0 | 3.7 | |
| 教育学部 | 5.2 | 2.1 | |
| 工学部 | 2.3 | 2.3 | |
| 農学部 | 3.3 | 2.6 | |
| 医学部 | 医学科 | 4.7 | 3.8 |
| 健康総合科学科 | 3.0 | 4.0 |
一般選抜でもそうですが、東大の入試の倍率は必ずしも高くありません。
ですが、そもそもの応募者の質が高いので、「1.9倍ならワンチャンあるんじゃね?」
という種類のものではないです。
どういう高校から「推薦」で東大に受かっているの?
東大に推薦で合格した高校の累計ランキング(2016年~2025年)
| 渋谷教育学園渋谷 | 20名 |
| 都立・日比谷高校 | 17名 |
| 県立秋田高校 | 15名 |
| 県立広島高校 | 14名 |
| 灘高校 | 13名 |
興味深いのは、この中に、開成や筑駒、桜蔭といった、都内+最難関+男子校or女子校
が入っていない事です。いわゆる御三家も男女ともにベスト5に入っていません。
つまり、一般選抜で合格者の多数を占める学校(都内+最難関+男子校or女子校)は
わざわざ推薦入試で合格させないのかもしれません(もちろん、それらの学校からの
推薦入試での合格者もいますが)。
地方の優秀な県立高校を意図的に採っていると思われます。
また、女子も有意に多いです。
東大の好きな「多様性」というやつでしょうかね?
ですので、やや極論ですが、「地方」+「女子」は有利かもしれませんね。
2025年・東大の推薦合格・学校別(複数合格のみ)
| 学校名 | 合格者数 |
| 渋谷教育学園渋谷(私立・東京) | 3名 |
| 小石川中等(都立・東京) | 2名 |
| 豊島岡女子学園(私立・東京) | 2名 |
| 長野(県立・長野県) | 2名 |
| 岡山学芸館(私立・岡山県) | 2名 |
| 大分上野丘(県立・大分県) |
2名 |
| 広島(県立・広島県) |
2名 |
| 神戸大付属中等(国立・兵庫県) |
2名 |
| 秋田(県立・秋田県) | 2名 |
| 四日市(県立・三重県) | 2名 |
この数字を見ると、明らかに、「地方」がとられていますね。
一般選抜だと、「首都圏の中高一貫+最難関+男子校or女子校」が圧倒的に多くなります。
男女比を見ると、女子が有意にとられています。
東大+推薦は女子有利?
明確に有利ですね。
東大が推薦入試合格者発表 女子が過去最高の約半数、法学部は8割、教育学部は全員
87人中43人が女子。半分。「東大は女子学生の少なさが課題の一つで、比率を30%に高めることを目指している」
推薦ならいくらでも「操作」できるからね。
女子が東大目指すなら今でしょ。https://t.co/3dlx02eMb6— 塾なしで中学受験するブログ→できました。武蔵野拓 (@bunponcom) February 13, 2025
一般選抜の東大の男女比は8:2とされていますが、推薦入試になると、
約半分が女子になっています。意図的に女子を取っていると考えて差し支え
ないでしょう。
令和7年度(2025年度)は、東大の推薦入試の合格者87人のうち、43人が女子
でした。ほぼ半分ですね。
東大は女子学生の少なさが課題の一つで、比率を30%に高めることを目指している
と公言しています。
まとめ
●なんだかんだ言って、難関高校+共テ8割以上が多数派
●「地方」「女子」は有利:多様性(推薦の過半数が女子)
●共テ6割や英検2級で合格の例も:まああくまで例外
| 東大推薦はいつから? | 2016年度 |
| 東大推薦の人数は? | 100人弱(各学部10人程度) |
| 東大の推薦の内容は? | 学校推薦型選抜のみ(指定校や総合型はなし) |
| 同じ高校からの推薦可能人数は? | 合計4名(男女各3名まで) |
| 東大推薦の選考方法は? | 書類審査・小論文・面接(口頭試問) |
| 東大推薦は学部・学科で選考? | 全学部で実施(文1~3,理1~3ではとらない) |
| 東大の推薦に共通テストは必要? | 必要。共テで8割程度が必須。 |
| 東大の推薦の倍率は? | (学部によるが)2倍~5倍くらい |
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