1 大学入試の現状:過半数が「推薦」という衝撃
2024年度の統計において、大学入学者のうち推薦・総合型選抜を利用
した割合が初めて50%を超えました。
かつての「一般入試が当たり前」という時代は終わり、
一般入試枠は46.6%まで減少しています。
特に注目すべきは「総合型選抜(旧AO入試)」の急増です。
かつては「一芸入試」や「学力不問」といったネガティブなイメージも
ありましたが、現在では難関大学ほど、この方式で「大学が真に求めてい
る人材」を確保しようとしています。多くの受験生や保護者がこの変化に
混乱しており、情報の有無が合否を分ける「情報戦」の側面が強まってい
ます。
| 2011年度 | 2024年度 | |
| 入学者総数 | 599407人(100%) | 613453人(100%) |
| 一般選抜(旧・一般入試) | 333722人(55.7%) | 291590人(47.5%) |
| 学校推薦型入試(指定校推薦を含む) | 210450人(35.1%) | 214549人(35%) |
| 総合型選抜(旧・AO入試) | 51895人(8.7%) | 98520人(16.1%) |
出典:文部科学省「令和6年度国公私立大学・入学者選抜実施状況の概要」他
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推薦入試(総合型選抜+学校推薦+指定校推薦)が50%を越えた!2024年度・大学入試!
2 3つの「推薦入試」を整理する:指定校・公募・総合型
推薦入試は大きく分けて3つのカテゴリーに分類されます。
これらを混同することが混乱の原因となります。
指定校推薦(学校型選抜)
大学と高校の信頼関係に基づく枠です。高校内での成績(評定)バトルに勝てば、
ほぼ確実に合格できますが、大学側の関与は薄く、合格後の辞退は原則不可です。
公募制推薦(学校型選抜)
高校の校長の推薦が必要ですが、指定校と異なり大学ごとの選考(面接や小論文)
があります。東大の推薦入試もこの枠組み(公募制)に含まれます。
総合型選抜(旧AO入試)
高校の推薦は不要(一部例外あり)で、大学側が求める人物像(アドミッション・ポリシー)
に合致するかを直接問う入試です。併願が可能で、合格しても蹴ることができる
場合が多いのも特徴です。
★「学校推薦型+指定校推薦」と「総合型選抜(旧・AO推薦)」の違い★
| 高校の成績 | 合格したら?受かったら? | 入試時期 | 合格発表 | |
| 総合型選抜(旧・AO入試) | 不要 | 併願可が多い | 9月頃~ | 11月~ |
| 学校推薦型選抜 | 必要(まれに不要) | 専願(進学前提) | 11月頃~ | 12月~ |
| 指定校選抜入試 | 必須 | 専願(進学前提) | 6月~10月 | 12月頃 |
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「学校推薦型+指定校推薦」と「総合型選抜(旧・AO入試)」の3つの違い
3 総合型選抜の正体:就活に似た「マッチング」
総合型選抜の本質は「大学と受験生のマッチング」です。
(早慶以上などの)難関大学の場合はですが、2026年現在の総合型選抜は
単に成績が良い、あるいは特別な実績があるだけでは受かりません。
アドミッション・ポリシーとの合致
例えば「地図を見るのが三度の飯より好きな人」(法政大学文学部地理学科)を
求める学科に、どれだけ素晴らしいスポーツ実績を持っていても合格は
難しいでしょう。
「なぜこの大学・学部でなければならないか」の言語化
「起業したいから経営学部」という理由は、大学側から「大学に行かなく
ても起業はできる」と論破されます。「その志を実現するために、この教授
のこの研究室で、この学問をツールとして学ぶ必要がある」という論理構成
が不可欠です。
口頭による学力試験
ペーパーテストがない場合でも、面接で専門的な知識や思考力が厳しく
問われます。慶應法学部の面接では「メディアが民主主義に与える影響」
といった高度な質問が飛びます。
4 大学別攻略のヒント:慶應SFC・早稲田・国公立の戦略
総合型選抜の場合、大学ごとに選考の傾向は大きく異なります。
慶應SFC(湘南藤沢キャンパス)
最も対策が困難とされる「尖った個性」を重視する入試です。
高校2年生から対策を始めても、元々の資質や活動実績がなけ
れば厳しいという現実があります。
早稲田大学
学部ごとのカラーが非常に強く、政治経済学部なら政治・経済への
深い洞察、文化構想学部なら日本文化への独自の視点が求められます。
地方国公立(三条市立大学など)
1泊2日の合宿形式で、チームワークや協調性、地域への貢献意欲を
多角的に評価する「就活インターン」のような入試も増えています。
5 「情報戦」に勝つために:早期対策とマインドセット
総合型選抜を勝ち抜くためには、これまでの「やらされる勉強」
から脱却する必要があります。
早期の自己分析とリサーチ
高校3年生からでは遅すぎます。
自分の個性がどの大学のどの学部とマッチするかを早期に
(理想は高2の4月までに)見極める必要があります。
「好き」を学問に昇華させる
「サッカーが好き」というレベルを、「なぜ自分はこの競技を愛し、それを
社会にどう還元するためにどの学問が必要か」というレベルまで突き詰める
オタク気質な人間が、今の推薦入試では最も強いと言えます。
まとめ
大学入試は、偏差値という一つの尺度で測れる時代から、受験生一人ひとりの
「生き方」や「志」が問われる多極的な時代へと変化しました。この「情報戦」を
勝ち抜く鍵は、最新の入試方式を正しく理解し、自分自身の情熱を言語化する力
にあります。
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