早稲田と慶應の推薦入試(AO)・総合型選抜のまとめ:2026年
| 推薦入試合格者>一般入試合格者:一般入試割合は1980年代の約80%から現在は約50%程度にまで減少 |
| 早稲田大学は2026年までに推薦入試割合を6割に拡大予定 |
| 親世代は推薦入試への理解が乏しい事が多い |
| 推薦入試理解がなければ適切な受験戦略が立てにくい |
| 早稲田の推薦入試では評定が不要の方式が多く、「課題解決」「英語力」「スポーツ実績」が主な評価 |
| 慶應も評定を問わない推薦方式が多く、特にSFCはAOの定員が大きい |
| 推薦入試は英語資格取得や高校での活動実績が重要で、一般入試対策と相乗効果あり |
| 総合型選抜を利用し合否を早期に確定させることで、第一志望の準備に集中できる |
| MARCHレベルの学力層も早慶推薦に挑戦すべき環境・状況 |
| 推薦入試は多様な経験を評価する制度として、今後ますます重要 |
| 「年内合格」→大学は人数確保がしたい→多少「あれ」でも合格を出さざるを得ないケースも |
早稲田と慶應の推薦入試(AO)・総合型選抜のまとめ:2026年
ひらたくいうと、早稲田・慶應といった、私学の最高峰に限らず、
「自分の学力よりワンランク上の大学への入学を目指すのに
推薦入試(AO)・総合型選抜は有力な選択肢になっている」
という事ですね。
令和の大学入試は、私立大学に限れば、
推薦入試の合格者が一般入試合格者を上回って
います。
2024年に、一般選抜による大学入学者数が半数を割り込み、いわゆる
「推薦」(学校推薦型+総合型)が過半数になりました。
合格者数でみても同じ事が言えると思います。
| 2011年度 | 2024年度 | |
| 入学者総数 | 599407人(100%) | 613453人(100%) |
| 一般選抜(旧・一般入試) | 333722人(55.7%) | 291590人(47.5%) |
| 学校推薦型入試(指定校推薦を含む) | 210450人(35.1%) | 214549人(35%) |
| 総合型選抜(旧・AO入試) | 51895人(8.7%) | 98520人(16.1%) |
出典:文部科学省「令和6年度国公私立大学・入学者選抜実施状況の概要」他
「年内合格」→大学は人数確保がしたい→多少「あれ」でも合格を出さざるを得ないケースも
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「新聞が商売である如く大学も商売である。新聞が下卑(げび)た商売で
あれば大学も下卑た商売である。只個人として営業しているのと、 御上で
御営業になるのとの差だけである。」
(夏目漱石:朝日新聞・入社の辞)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
大学も商売です。学生がいなければ潰れます。
年内に「それなりのレベルの学生をある程度確保したい」のは、早慶と
いえども同じです。MARCHや日東駒専、あるいはそれよりも入試難易度
が低い大学であれば言わずもがなです。
そうすると、ある一定数は推薦(年内入試)で合格者を出さないといけない
(ほぼノルマ)になっていると考えるべきです(実際そうです)。
そうしたら、一般入試ではとても合格できないけれど、推薦(AOや総合型選抜)
であれば、「早期の学生数確保」という網に引っかかる層にあなたやあなたのお子
さんがなる可能性は一気に高まります。実際そうなっています。
早稲田大学は推薦入試を6割まで拡大する方針で、慶應大学も多様な
推薦方式を導入し、一般入試中心だった時代から大きく変化しました。
推薦入試拡大の背景には少子化、内部進学枠の増加、総合型選抜の普及が
あります。
早慶の推薦入試は評定要件が少なく、「解決したい課題」「英語力」「活動実績」
など、いわゆる「受験的な学力」以外の要素が重視されるのが特徴で、一般入試
対策とも両立しやすい部分もあります。
総合型選抜で早期に合否が出れば例えば国公立大学を第一志望にしている場合、
そちらの対策に集中でき、受験戦略の幅も広がります。今後は英語資格取得や
探究活動を生かした推薦入試が、受験生にとって有力な選択肢となるでしょう。
いや、すでになっている?
早稲田と慶應の推薦入試(AO)・総合型選抜の図解まとめ:2026年
┌───────────────────────────────┐
│ 大学入試の構造変化(1980年代 → 現在) │
├───────────────────────────────┤
│ 1980年代:一般入試 80% > 推薦入試 20% │
│ 現 在:(一般)約50% < (推薦)約50%超 │
│ 理由:内部進学の拡大/指定校推薦の増加/総合型選抜の普及 │
└───────────────────────────────┘
┌─────────────────────────────┐
│ 早稲田大学 │
├─────────────────────────────┤
│ ・2026年までに推薦比率60%へ │
│ ・評定平均が不要の方式が多い │
│ ・重視されるもの: │
│ ① 解決したい課題(探究・地域問題) │
│ ② 英語力(資格・英語小論文) │
│ ③ 活動実績(スポーツ等) │
└─────────────────────────────┘
┌─────────────────────────────┐
│ 慶應義塾大学 │
├─────────────────────────────┤
│ ・評定が必要な方式は一部のみ │
│ ・法学部FIT/文学部推薦/理工・看護・SFCの総合型が中心 │
│ ・特徴:SFCはAO大量採用(定員各150名・対策情報が豊富) │
└─────────────────────────────┘
┌──────────────────────────┐
│ 推薦は一般入試対策と両立しやすい │
├──────────────────────────┤
│ ・英語資格の取得 → 一般入試の英語力向上にもつながる │
│ ・探究活動の実績 → 小論文・面接でも使える │
│ ・総合型選抜で早期合格 → 第一志望に集中できる │
└──────────────────────────┘
┌──────────┐ ┌────────────┐
│ 少子化 │ → │ 推薦枠拡大 │
└──────────┘ └────────────┘
↓
┌─────────────────────────────┐
│ 早慶も推薦中心へ(一般入試は半数以下) │
└─────────────────────────────┘
↓
┌─────────────────────────────┐
│ 英語+探究活動+実績があれば挑戦可能 │
└─────────────────────────────┘
まとめ
| 推薦入試合格者>一般入試合格者:一般入試割合は1980年代の約80%から現在は約50%程度にまで減少 |
| 早稲田大学は2026年までに推薦入試割合を6割に拡大予定 |
| 親世代は推薦入試への理解が乏しい事が多い |
| 推薦入試理解がなければ適切な受験戦略が立てにくい |
| 早稲田の推薦入試では評定が不要の方式が多く、「課題解決」「英語力」「スポーツ実績」が主な評価 |
| 慶應も評定を問わない推薦方式が多く、特にSFCはAOの定員が大きい |
| 推薦入試は英語資格取得や高校での活動実績が重要で、一般入試対策と相乗効果あり |
| 総合型選抜を利用し合否を早期に確定させることで、第一志望の準備に集中できる |
| MARCHレベルの学力層も早慶推薦に挑戦すべき環境・状況 |
| 推薦入試は多様な経験を評価する制度として、今後ますます重要 |
| 「年内合格」→大学は人数確保がしたい→多少「あれ」でも合格を出さざるを得ないケースも |
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