第5文型S+V+O+CはOとCにネクサス―5文型講義⑤
第5文型S+V+O+CはOとCにネクサス(nexus、主語+述語の関係)!
主語+述語の関係が英語のエッセンスです!
第5文型S+V+O+CはOとCにSVの関係
第1文型 S+V 「SがVする」
第2文型 S+V+C 「SがCである(になる)」
第3文型 S+V+O 「SがOを~する」
第4文型 S+V+O+O 「… SがO(人)にC(物や情報)を与える」
第5文型 S+V+O+C 「Sが、OがCするようにさせる」
「SVOC 主語/ 動詞/ 目的語/ 補語」
He boiled the egg hard. 彼は卵を固くゆでた。
(頭の中では「彼はゆでた→卵を固く」の順番で前から訳す)
He(S)/ boiled(V)/ the egg(O)/ hard(C).
第5文型のポイントは、O=Cです。
(必ずしも分かりやすい=〔イコール〕でないこともあります)
意味の上で、
OとCの間に「主語+述語」(~は(が)・・である(する))
の関係があります。
ですので、
OとCはbe動詞で結ぶ事ができる
のが基本です。
the egg=hard 卵は固い ですよね?
the egg is hard ですよね?
They called me Taro. 彼らは僕をタロウと呼んだ。
They (S)/ called (V)/ me (O)/ Taro (C).
me=Taro
I am Taro
どちらも成立しますよね?
このように、
第5文型SVOCの補語(C)は、目的語(O)を
補うので、目的格補語と言われます。
ですので、第2文型SVCのS=Cの部分と基本的な
理解は同じです。
意味上のS+Vが英語の基本;ネクサス(nexus)
このブログでは、英語の基本中の基本、最重要事項の一つが、
S(主語)+V(動詞)
(~は(が)・・する/ ~は(が)・・である)
であるとしつこく言っています。
これは、何も第1文型のS+Vや、それ以外の文型のS+V
だけの事ではありません(もちろんそれが大事なのは当然ですが)。
なぜ重要かと言うと、
英語という言語は、
S(主語)+V(動詞)的な関係を
ハッキリとさせたがるからです。
例えば、
●5文型で言う所のS+V
●第2文型SVCのS=C
●第5文型SVOCのO=C
こういった、
意味上の【主語+述語動詞】関係
(~は(が)・・する/ ~は(が)・・である)
の事を英語で、nexus(ネクサス)と言います。
英語と言うのは一種のネクサス言語と理解して良いと
思います。
つまり、意識的に、「主語+述語動詞」の関係をそこかしこ
に作りながら、文章を作っていきます。
~~は・・・である
~~は・・・する
~~が・・・である
~~が・・・する
この関係をハッキリさせないと英語は文章にならないわけです。
(日本語はその点非常にあいまいです)
だからこそ、
なのです。
そういう意味では、第5文型SVOCのO=C部分の
ネクサスは、英語の基礎としては頂上付近の理解かも
しれません。
この辺りがすんなりと分かってくると、複雑な英文も
意外とスラスラと読めてきます。
第5文型SVOCにはネクサスが二つある
ネクサス=(文中にある)主語+述語動詞的な関係ですから、
第5文型SVOCであれば、
SVの所に当然存在します。
もう一つ、既に説明してきたように、OとCの所にもネクサス
関係が存在します。
つまり、第5文型
SVOCには、意味的に、
二つの「主語+述語動詞」
「(~は(が)・・する/ ~は(が)・・である)」
の関係がある事になります。
They called me Taro. 彼らは僕をタロウと呼んだ。
They (S)/ called (V)/ me (O)/ Taro (C).
彼らは僕を呼んだ ①
僕はタロウ ②
訳す場合には「僕はタロウ」ではおかしいですが、
意味的には「僕はタロウ」という部分が最も大事です。
意味的には、
I am Taro
です。
OとCの間に主語+述語動詞の関係があるということは?
OとCの間に、意味上のS+V(主語+述語動詞)の関係
があるということは、日本語として(訳して)考えた場合
には、
SVOCのOとCの間には、
~~が(は)・・・する
~~が(は)・・・である
という関係があります。
例文)
He pushed the door open. 彼はドアを開けた。
He(S)/ pushed(V)/ the door(O)/ open(C).
普通に訳せば「彼はドアを開けた」ですが、大事なのは
OとCの間のネクサスです。
the door=open, the door is open
ドアは開いている
という意味上の主語+述語動詞の関係があるという
事が重要です。
これは極めて大事なことで、複雑な英文であっても、
ネクサス関係を見抜けると、すんなりと訳せる事が
多々あります。
そこでポイントとなるのは、
色々な所にあるS+V関係にM(修飾語)がくっついている
という事です。
このM(修飾語)に惑わされてしまう事が多いのですが、
シンプルに考える事と、練習を繰り返す事で
わかってきます。
例文)
They chose her chairperson of the meeting. 彼らは彼女をその会議の議長に選んだ
They(S)/ chose(V)/ her(O)/ chairperson(C)/ [of the meeting](M).
She=chairperson
She is chairperson.
この関係を見抜けるようになると、英語の理解はトントンといく
ようになります。
第5文型SVOCの例文
He boiled the egg hard. 彼は卵を固くゆでた。
He(S)/ boiled(V)/ the egg(O)/ hard(C).
They called me Taro. 彼らは僕をタロウと呼んだ。
They (S)/ called (V)/ me (O)/ Taro (C).
He pushed the door open. 彼はドアを開けた。
They chose her chairperson of the meeting.
第5文型SVOC まとめ
●第5文型のポイントは、O=C
(必ずしも分かりやすい=〔イコール〕でないこともあります)
●OとCの間に「主語+述語」(nexus, ネクサス)
(~は(が)・・である(する))の関係がある
●SVOCには二つ(SVとOC)の「主語+述語動詞」
(~は(が)・・である(する))の関係がある
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