
英語の基本はS(主語)+V(動詞):5文型講義1
5文型すべてを同じように覚えようとするな!
英語の基本はS(主語)+V(動詞)
多くの英語学習者が、なかなか英文をスムーズに読めるように
ならない理由の一つは、
●英文法を(同じ重要度で)すべて覚えようとする●
事にあると思います。
もちろん、すべてを完ぺきに覚えられてそれをほとんど忘れないようなことが
できれば話は別ですが、そんな人はほとんどいませんよね?
でも、例えば九九ならほとんどの人が暗記して諳(そら)んじる事ができる
はずです。そして、九九は大事ですよね?
では、英文を理解して行く上で、最重要の英文法、英語の九九とは何なのか?
英語の基本はS(主語)+V(動詞)
(Subject 主語, Verb 動詞)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
英語の基本はS(主語)+V(動詞)
~~S~~ は ~~V~~する
~~S~~ が ~~V~~する
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
これが全てと言っても良いかもしれません。
英文理解の「基本のき」です。
英語を読めるようになるために最も重要な事でもあります。
英語の基本はS(主語)+V(動詞)
これを頭で覚えて、実際に文章を読んでいく際に、そこに焦点を
当てて読み、それをひたすら繰り返す事で、体に染み付いていきます。
もちろん、現実に使われる英語の中には、例外はたくさんありますが、
高校受験や大学入試の英語などでは、あまりにも基本から逸脱したも
のは出ませんので、なんだかんだいって基本がもっとも大事です。
例文)
Winter has come.
冬が来た(冬になった)。
日本語は、「冬ですね~」とか「冬だな」とか、主語をはっきり
させない傾向がある言語です。
一方、英語は、主語(S)を必ずはっきりとさせて、そこから
順番に文章を作っていくという特徴があります。
英語は何らかの主語(S)を使わないと文になりづらいです。
英作文でも英会話でも何でも同じです。
この点をどれだけ深く理解し体で分かっているかが英語を本当に
できるようになるかどうかの境目だと僕は考えています。
5文型すべてを同じように覚えようとするな!
英語の基本はS(主語)+V(動詞)
これをもう少しだけ説明すると、
いわゆる「5文型」の中の骨格部分がS+Vです。
第1文型 S+V
第2文型 S+V+C
第3文型 S+V+O
第4文型 S+V+O+O
第5文型 S+V+O+C
この5つは確かに大事ですし、英語の5文型を完璧に習得すれば、
当然、複雑な英文でも、より正確に理解できるでしょう。
でも、大変じゃないですか?
というか、すべてを同じ重要度で覚えようとするのは、
少し無駄じゃないですか?
もう一度、「5文型」を見てみましょう。
第1文型 S+V
第2文型 S+V+C
第3文型 S+V+O
第4文型 S+V+O+O
第5文型 S+V+O+C
そうです、5つの文型全てに共通するのは、
S+V
です。
(多少乱暴ではありますが)S+Vの無い英文はほとんど
存在しません。もちろん例外はありますが、英語という言語の
基本は、
主語Sがあって、次に動詞Vがくる
これです。
極めて大事な事なので、もう一度言い方を変えて書きます。
英語という言語は、
1 主語Sがあって、次に動詞Vがくる
2 順番も、先にS主語、次にV動詞(英語は語順の言語)
です。
このシンプルな原則が、最も大事な英語の基本です。
このブログではこの事を、書き方を変え、例を変え、
何度も何度も言っています。
ですので、5文型全てを完璧に覚える前に、まずは、
英語の基本はS(主語)+V(動詞)
ということを頭と体に覚えこませましょう。
S+V以外のM(修飾語)は無視しろ!
5文型と言うのは、いわゆる英文の骨組みになります。
骨組みですから、それに色々な肉付けが施されています。
その肉付け部分が付くと、複雑になるので、
「英語が分からない」
という事になってしまいがちです。
5文型を構成するS/V/O/C以外の部分は
修飾語句(M、Modifier)と言われます。
いわゆる「付属品」です。
そして、5文型を理解する際にもよく言われますが、
SVOC以外のM部分を、すべて「 」でくくって
考えると、複雑な英文が骨組みだけになって分かりやすく
なります。
例、
(As a result)/, he/ finished/ his homework.
ああ M S V O
This/ is/ a car/ (made in Japan).
S V C M
逆に言うと、その文章のS主語とV動詞を見つけられれば、
7~8割は理解できたと考えて大丈夫です。
こうなると、どこに精神を集中するかが分かってきた
気がしませんか?
そうです、主語と動詞です!
それ以外のM修飾語句は「 」に入れてしまいましょう。
英語における主語と動詞の重要度を理解したうえで、英文を
以下の二つに分けると、より分かりやすくなります。
(ほとんどの)英文は次の二つのどちらかと考える
事で理解が早まります。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
1 A=B
●●●(S主語)はorが×××である
I am a student. 私=学生
2 A→B
●●●(S主語)はorが×××(を~~)する
I read a book. 私→読む(本を)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
という構造からできているという事です。
当たり前と言えば当たり前ですが、多くの人がなかなか英語を
読めるようにならない理由の一つは、
S+V以外のゴチャゴチャとした部分で頭がこんがらがる
からだと思います。
英文は、
1 A=B
I am a student. 私は=学生
2 A→B
I read a book. 私は→読む(本を)
の二つに大別できる!
という具体的な事を、やや抽象的に言い換えると、
英語はシンプルに考えろ!
という事になります。
シンプルに考えないと(から)、大量の情報に流されて、どこに向かって
いるのかすら分からなくなり、結果として「英語が分からない」というこ
とになる、というのが英語を苦手にする一つのパターンです。
では、それを踏まえた上で、再度具体的にどのようにしていけば良いのでしょうか?
(この「具体」と「抽象」を行ったりきたりするのは、英語に限らず、学習
能力を上げていく基本になります)
主語Sを探せ!→動詞Vを探せ!
英語の基本はS(主語)+V(動詞)
である以上、
英文を理解するには、まず
1 S(主語)(~~は、~~が)を探すのが大事です。
ですが、それよりも大事・楽なのは
2 V(動詞) (~~である)を探す事です。
主語は一語とは限らないので、探しづらいこともありますが、
動詞は主語よりは探しやすいです。
主語Sと動詞Vが分かれば、英文の8~9割は分かった
と言って良いでしょう。
そういった意味では、英語は前から読むべきだと僕は考えています。
後ろから訳すときれいにはなるかもしれませんが、文意をスムーズに
とるためには、SとVを意識しながら前から訳したほうがいいでしょう。
英文理解の順番
1 その文章のV(動詞)を探す
2 (必ずVよりも前にある)S(主語)を探す
3 それ以外は、すべて付属品
4 前から訳す
まとめ―英語の基本はS(主語)+V(動詞):5文型講義1
以上です。
この記事は英語理解の上でかなり大事な事が書いてありますので、
是非繰り返し読んで下さい。