
英語は語順
英語は「語順」に厳格な言葉である
英語を読んだり、書いたり、話したり、聞いたりするときは、常に
「語順」
を意識するとできるようになります。
語順=要素の並べ方=SVOC
ここでいう「語順」とは、
英語を作る(会話でも文章でも)際の要素(SVOC)の並べ方
の事です。
もう少し簡単に言うと、英語は、
1 まず主語(S)が来る
2 次に動詞(V)が来る
3 (必要に応じて)それ以外の要素(OやC)が来る
4 そして、この順番(語順)が変わることは基本的にない
という事になります。
ただ、この基本に、
いわゆるSVOC以外の「付属品」である、
修飾語(M、Modifier)が付くので「英語が分からない」
となるのですが、
●付属品(M、修飾語)が付く事を前提にSVを見抜く●
●語順は(基本的には)変わらない●
●「付属品」(M、修飾語)は、(まずは)無視しても構わない●
このように考えて慣れていくことが大事です。
Yesterday, I met her. 昨日、僕は彼女に会った。
[Yesterday](M), I(S)/ met(V)/ her(O).
yesterday が修飾語Mだと見抜ければ、
分かりやすいのではないでしょうか?
他の要素(I met her)はどれが抜けても英語に
なりませんが、ここでは「付属品」であるyesterday
は無くても意味が通じますよね?
日本語は語順にルーズ
さて、
何かを理解するにあたって、非常に便利なやり方の
一つは「比較」です。
おそらくここをお読みの多くの方の母語は日本語
でしょうから、日本語との比較で考えると分かり
やすいです。
(良い悪いは別にして)日本語は語順にはルーズ
です。
「彼女はそこにいる」
「そこに彼女はいる」
「いるよそこに彼女は」
全部問題なく使えます(意味が通じます)よね?
でも英語であれば、
She is there.
は言えても、
Is she there.
と語順を変えると、意味が変わってしまいます。
(Is she there? 彼女はそこにいるの?)
英語を分かる・できるようなる→語順に厳格になる
という意識を強く持つだけでおそらく結果は違ってきます。
英語は語順 です。
She be there. は言えても、Be she there. は言えない
世界には、日本の教科書的ではない
英語を話す人たちがたくさんいます。
英語が母語(第一言語)ではない人同士の意思疎通の
ために話される英語を
Pidgin English (ピジョン〔ピジン〕イングリッシュ)
と言ったりします。
そういった「英語」は、いわゆる受験英語では×に
なるような使われ方がよくあります。
ありますが、「語順」は教科書どおりの事がほとんどです。
あるいは、アメリカの都市部黒人文化(ブラック・カルチャー)
では、Cool(カッコいいという意味で使います)な
言い方をわざとしたりする若者がたくさんいます。
例えば、
「あいつはあそこにいるよ」
であれば、教科書的には
He is there.
ですが、be動詞をわざと崩して、
He be there.
と言ったりします。日本の中学生がテストで書けば、
×でしょう。
でも、この種の英語は普通に話されています。
ただし、この場合でも、
「語順」は英語の基本どおりです。
He (S) be (V) there (C).
とは言っても、
Be he there.
とは言いません(聞いた事がありません)。
おそらく相手に意味が通じないでしょう。
つまり、いわゆるSVOCの「語順」を変えてし
まうと英語ではなくなる(意味が通じなくなる)、
と言えます。
そうすると、
語順は英語のエッセンス(本質)である
と考える事ができそうです(考えるべきです)。
そもそも5文型は語順のルール
我々日本人が英語を勉強していく際に習う、基本中の
基本がいわゆる「5文型」です。
そもそも、この「5文型」は「語順のルール」です。
SVOC構文(5文型)というのは、
英語の文章を
「主語(S)」
「動詞(V)」
「目的語(O)」
「補語(C)]
という要素(単語ではありません!)に
分けて理解していく(できる)という
ノウハウ・パターンです。
その際に、変わらないのは、SVOCの「語順」
です。
多少、乱暴な言い方かもしれませんが、
英文法というのは語順のルール
であり、英文法を習う、理解するという事は、
英語を順番に並べていく(語順を整えていく)
際のルールを、どれだけ詳細に正確にできるか
という事かもしれません。
まとめ
以上、
英語は「語順」の言語!―塾なしで英語を勉強するブログ
でした。